HaritoraXは、SteamVRに対応した腰や足の動きをモーション・トラッキングするデバイスです。内蔵バッテリーで10時間動作し、Oculus Quest 2などの無線VRヘッドセットと組み合わせることで※無線での全身モーショントラッキング(フル・トラッキング、略してフルトラ)ができます。
VRヘッドセットと両手に持つコントローラーだけでは、日本人には当たり前の「お辞儀をする」ことすらできません。 ぺたんこ座りでかわいさを表現することもできなければ、ヤンキー座りをして悪ぶってみることもできません。 VR SNSにダイブすると、こうした動きをしているかわいい・かっこいいアバターを沢山目にします。 HaritoraXを使うことで、誰もがこうした表現をすることができます。
VRヘビーユーザーを想定した10時間超えの長時間駆動。すべてのセンサーが有線で接続されているため、1つのUSB Type-Cポートで充電できるのが強みです。毎日何本ものUSBケーブルを抜き差しする必要がないうえ、モバイルバッテリーなどを接続して給電しながら使うことができ、 事実上時間無制限の連続稼働※も可能です。
フルトラ機器はいかに身体にしっかりと固定するかが重要です。 激しいダンスを踊ってもずれない固定性能を持ちつつ、長時間着用しても快適である必要があります。HaritoraX専用スーツは女性のSSサイズ相当から、男性のXL2サイズ相当まで幅広い体格をカバー。
トップスはSサイズだがボトムスがXLサイズといった体型の方でも問題なくご利用いただけます。また、パンツスタイルであれば、和式・洋式を問わず装着したまま用を足す※ことも可能です。
カメラ等の外部センサを用いたトラッキングではなく、角速度センサ・地磁気センサ・加速度センサ(9軸IMU)を用いたトラッキング方式のため、どんな姿勢でもトラッキングが可能です。
あぐらを組んでセンサーが自分の足で隠れてしまっても、ソファに寝転がってクッションがセンサーを隠してしまっても、トラッキングを継続します。
正座やあぐらも可能な脚部横への取付と、寝転がる際などに抵抗が少ない脚部前への取付のどちらにも対応。お客様のバーチャルライフスタイルに合わせて、装着方法をお選びいただけます。専用スーツはもちろんどちらもサポート。
Clusterやバーチャルモーションキャプチャーなど、VRChat以外でも動作を確認済み。
これらアプリに限らず、SteamVR対応の様々なフルトラッキング対応アプリで動作します。
9軸IMUを用いるフルトラ・デバイスの精度は、Windows用の姿勢推定アプリの作り込みに大きく左右されます。同様のセンサーを搭載していても、同アプリの作り込みによってアバターの動きが全くといって良いほど異なります。
izm氏が有志とともに開発した 初代Haritora をベースに、Shiftallと共同開発した次世代機がHaritoraXです。初代モデルと共に改善を続けた、定評ある姿勢推定アプリ「Haritora Configurator」が高度な姿勢推定を行います。搭載する「クイック・キャリブレーション」機能は、 VR空間内から画面レスで姿勢補正が可能で、没入感を一切損なうことがありません。
HaritoraXは発売後の機能拡充を計画しています。床と足の位置関係をより正確にするための追加機能用センサーを脛部Unitに内蔵。追加サブ・ユニットを別途購入頂くことで、6点またはそれ以上のトラッキングに拡張できる追加ポートを備えます。 製品発売後にこれらの拡張機能を用いた性能向上、ならびにソフトウェアを用いた性能向上を計画しています。
VRヘッドセット(頭部)、コントローラー(右手・左手)の3点に加え、HaritoraXを用いることで5点のトラッキングポイントが加わり8点トラッキングが実現。さらにHaritoraX 肘トラッキング拡張セット(右肘・左肘)による2点と、HaritoraX 腰トラッキング拡張セットによる腹部1点のトラッキングポイントを追加し、合計11点のトラッキングポイントを用いて現実世界の人体の動きを余すとこなくメタバース上で再現することを、11点トラッキングと呼び、メタバースでダンスなど身体の動きを楽しむユーザーにとって憧れの環境とされています。
※肘トラッキング拡張セットの発売にあたり、Haritora Configuratorの仕様変更を行い、HaritoraX単体で使用した場合のトラッキングポイント数が3つから5つへと増加させることができます。
VRヘッドセットと両手のコントローラーのみであっても、手の平の位置から肘関節の位置を推定して肘の動きが表現できますが、手首をくるくると回す動作や、手首を固定して肘を動かすような動作をすると、メタバース上のアバターにうまく反映されませんでした。しかし、HaritoraX 肘トラッキング拡張セットを使うことで、より正確な肘の動きを実現します。
HaritoraXはこれまで、5つのIMUを用いて3点のトラッキングポイントをメタバース上に出現させる仕組みとしていました。6つのIMUを身体に装着することのユーザビリティの悪さと、Haritora Configuratorによる高度な姿勢推定補正機能があったため、5つのIMUで十分としていました。
しかしながら5つのIMUではアバターが現実とは異なった動きをしてしまう特殊な姿勢であっても、6つのIMUを用いることで正しくトラッキングすることが可能となりました。また、「足滑り」などと俗称される、アバターの足の裏が滑るように並行移動してしまう現象も大幅に軽減されます。